「この販促をやっていないと乗り遅れる!!」と、飲食店をはじめ、美容サロンやホテルなど様々な業態が
導入している共同購入クーポンという販促手段があります。
その成功の秘訣と注意点についてみていきましょう。
【結論】
共同購入クーポンで販促を行う場合には、より一層コンテンツの強化が必要です。
■ 共同購入クーポンの情勢
2年ほど前にアメリカのグルーポンがサービスを開始し、急成長を遂げ、650万人のユニークビジターを獲得し1位になったことで有名になりました。
日本でも2010年6月には10サイトほどだったものが、10月には100サイトを超える急成長ぶりです。
これもTwitter・Facebook・mixi・GREEなどのソーシャルメディア利用者数が増え続けるのに
比例して発展を遂げたといえるでしょう。
■ 爆発的ヒットの要因
国内でのヒットの要因はソーシャル化によって、消費者間のコミュニケーションが活性化され、時限的、地域性のある情報をタイムリーに入手でき、お得感があることが爆発的ヒットに結びついたと思われます。
共同購入方式では、サービス提供側が指定する条件をクリアしなくては、そのサービスが受けられません。
たとえばレストランのディナーコースが通常3万円のものが100ペア分売れたら、1万円でいただけるというものだと、100ペア分が完売しない限り、そのサービスは成立しないことになります。
お店側としては100ペア分が確実となるので、仕入れや仕込みにかかるコストをやりくりもできますし、
「集客が確保される+広告宣伝」というプラス要因があります。
一方ユーザー側は、その恩恵にあずかるためには自分だけでは成立させられないため、ソーシャルネットワークを駆使してその内容を宣伝し、目標数のクリアに奮闘することになります。
そのため、確実に集客と売上UPが見込めるサービスとしてメリットが生まれます。
Twitter等で著名人が発言する場合などもあり、そうなるとその宣伝効果は絶大なものがあります。
有名人がとびついたサービスなどは、またたく間に予定数をクリアし、クーポンを購入できないなんてこともしばしばあるようです。
お得感とソーシャルネットワークを利用するという手軽さから日本国内でも爆発的に増えたと考えられます。
■ バズ効果が高い故に注意すべき事
人気のプロモーション手段であり、メリットも多いのですが、一方では、注意が必要な広告手法でもあります。
年末年始に話題になりましたが、グルーポンの「おせち」が目立った事例でしょう。
今年のおせち市場はかなり好景気だったようですが、それに便乗し、3段重のおせち通常3万円が
半額1万5千円で購入できるという500セット限定のクーポンがありました。
順当に売り切れ、年末の配達を待っていたところ、指定日に届かないというクレームとともに、
届いた内容が写真と違うというクレームが相次ぎ、ネット上で大問題となりました。
これは顕著な例ではありますが、細かい部分でも、購入したクーポンの利用を告げるとあからさまに
お店の店員の対応が悪くなったり、予約がしっかり入っていなかったり、出てくるものが仕入れ状況により違ったりなどクレームに繋がりそうなことが発生しているようです。
バズ効果で広がったサービスですから、そうした不満やクレーム内容も同じようにソーシャルネットワークを通じて、広く知れ渡りますし、そのスピードは驚くほどの速さです。
おせちの例では、500件の内、100件ほどのクレームだったという話もありますが、全てに返金し、プラス5千円相当のお詫びの品をグルーポンが用意した事で収束したのですが、こうした危険をはらんでいるということをしっかりと認識しておく必要があります。
■ 不景気の時代だからこその急成長
不景気といわれる中で、これだけ右肩上がりに急成長したクーポン共同購入サイトとサービス。
こんな時代だからこそ、ユーザーはより良いものを少しでも安く求めようとします。
そんな中、企業やお店側は、集客と売上の確保ができ、次に繋がるのであればということで需要と供給が成り立ち、今の発展に至っていると思います。
一過性のブームのような感じではありますが、利用の仕方、そのプロモーションの先に何があるかを考えてみれば、「お客様に喜んで貰う」という基本に戻っていくと思います。
共同購入クーポンで販促を行う場合には、より一層コンテンツの強化が必要です。
基本の思いを忘れずに販促手段の一つとして上手に利用していくことが大切です。
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