Home / オンデマンド印刷 / WEBデザイナーが陥る印刷用データ入稿の3つの落とし穴

WEBデザイナーが陥る印刷用データ入稿の3つの落とし穴


WEBデザイナーの印刷データ入稿落とし穴

あなたの入稿データは、大丈夫?

印刷会社が教える、デザイナーに気を付けて欲しい
データ入稿の落とし穴。あなたのデータはちゃんと印刷されるか?


印刷通販を運営する印刷会社には、
全国から様々な「入稿データ」が送付されてきます。
その中には、印刷に適していないデータも多く存在します。

デザイナーとして、販促・プロモーションツールを
自分のイメージ通りに完成させるために、
押さえておきたい印刷入稿データの3つのポイントをご紹介します。


1 裁ち落ちに気を付けろ


最も基本的なことの1つですが、デザインによって、
印刷をする際は、実際の仕上がり領域よりも大きく外側に
「塗り足し(ドブ)」と呼ばれる部分が必要です。

それでは、A4のチラシを製作する場合を例にご説明します。

まず、最初に知っておいていただきたいことがあります。
A4の印刷物を作るとき、印刷会社はA4の紙には印刷しません。
必ず、A4より大きいサイズの紙に印刷をして、
後から余分な部分を断裁機で切り落とし、A4のサイズに仕上げます。

A4のサイズは、210mm×297mmです。

紙面から背景や写真・文字がはみ出すようなデザインをした場合、
仕上がりサイズのギリギリ(210mm×297mm)で印刷してしまうと、
どうなるでしょうか?

仕上げで紙を断裁する時、万が一コンマ何ミリずれただけで、
白い部分が出てしまいます。人の目というのは正確なもので、
そういう細かいものほど際だって見えてしまうものです。
そうなっては、折角デザインしたものが台無しです。

そこで登場するのが、トンボです。

トンボには、いくつかの形状があるのですが、トンボとしての役割を果たすため、どの形状のトンボにも2つの共通点があります。
tonbo.gif
1.4つのコーナートンボとセンタートンボで構成されている
2.コーナートンボは、内トンボと外トンボで構成されている

コーナートンボの青い線が内トンボ、赤い線が外トンボです。
内トンボ(青)の延長線で断裁すると仕上がりサイズになります。また、内トンボ(青)と外トンボ(赤)の間(右図のグレーの部分)が、「塗り足し」部分で、切り落とされる部分です。

この余白は通常、上下左右各3mm必要です。
例えば、背景に黒を敷いたA4のチラシを作る場合、
背景の黒ベタのサイズは

 横: × 210mm → ○ 216mm( = 210 + 3 + 3)
 縦: × 297mm → ○ 303mm( = 297 + 3 + 3)

というふうになります。


2 オーバープリントに気を付けろ


色というのは、絵の具と同じように重ねるほど濃くなりますが、
オーバープリントとは、透明効果の「乗算」に似た現象です。

通常、印刷用のデータからCMYKに分解し、
印刷用の4枚の刷版を作る場合、1枚1枚それぞれには、
画面上に表示されている必要な部分のみの情報が書き込まれます。

例えば、データ上で
「青い塗りの四角形」の下に「赤い塗りの四角形」があったとしても、
「青い塗りの四角形」が上から覆いかぶさり、データ(モニタ)上は、
下の図形は見え無い状態で、
見た目では「青い塗りの四角形」だけなので、
印刷用の刷版には、「青い塗りの四角形」しか描かれません。

ところが、K100%(墨)の時だけ、自動的に例外が発動します。

「黒い塗りの四角形」の下に「赤い塗りの四角形」がある場合、
「黒い塗りの四角形」が上から覆いかぶさり、データ(モニタ)上は、
下の図形は見え無い状態で、
見た目では「黒い塗りの四角形」だけなのですが、刷版には、
「黒い塗りの四角形」と「赤い塗りの四角形」の両方が描かれます。

オーバープリントのイメージ
これは、K100%の時のみ自動的に発生する現象ですが、
この回避方法として最も簡単な方法は、
「黒い塗り(K100%)の図形」の下に、同じものをコピーペースとして
その下の図形の色を「白色」にすることです。

図形の順番として、
「K100%の四角」→「白い四角」→「赤い四角」とすることで、
このK100%に対して自動発生するオーバープリントを回避できます。


3 折り加工の印刷物に気を付けろ


A4の3つ折加工が必要な印刷物のデータを作成する際、
折り目の位置は単純に3等分することができません。


自分の手で紙を折ると分かりますが、
本当に3等分して紙を折ろうとすると、
内側に入る部分の紙の端が、最後に折られる時に巻き込まれ、
折れてしまう可能性が高くなります。

そこで、折り目の位置を3mmずらしてデザインをします。
例)A4:210×297mm→3つ折の位置:210×(100+100+97)mm

A4の3つ折イメージ
紙の厚さにもよりますが、
この内側に折り込まれる(最初に折る部分)の長さは
他の部分の長さより2mm〜3mm短くします。
これが両観音折であれば、
両端の部分をそれぞれ短くする必要があります。


まとめ


今回は、かなり基本的ではありますが、
もし適切でないかたちでデータ入稿すると
大きな問題に繋がる3つの落とし穴をご紹介しました。

この他にも、罫線、画像、フォントなど様々な部分に
落とし穴が隠されています。それらはまたの機会にご紹介します。

今回のブログ記事が、多くのWEBデザイナーさんの
素晴らしい印刷販促物の制作に役立てば幸いです。


A8.netが技術スタッフを募集中

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)