笑顔と涙のスピーチが、人々に届けた感動。
Google+と共に実現した、メディアの未来。
私は、AKB48の熱狂的なファンではないが、AKB48は好きだ。
色んなモノが、彼女たちの周りには存在するだろう。
しかし、彼女たちはアイドルとして、真っすぐに前へ進み続けていると思う。
そんな想いもあり、また、プロモーションに携わる人間として、
ここまで世の中の注目を集める、選抜総選挙はチェックしておこうと考え、
TVとGoogle+を同時にチェックしていた。
個人的な想いは、ひとまず置いておくとして、AKB選抜総選挙とGoogle+の関係性と
今回の選抜総選挙が残した、メディアにおける未来への第一歩についてお話をしたい。
Google+がバックアップした選抜総選挙
今回、過去最大級の規模と話題性となった選抜総選挙において、
告知当初、あるいは、それ以前から、
Google+が、重要な裏側のサポート役を担っていたと言える。
AKB48 Google+ページとメンバーのGoogle+アカウント

AKB48は、Google+ページを持ち、
各メンバーは、Google+アカウントを活用して、
日々の活動や想いを配信し、ファンとの交流を図っている。
今回の選抜総選挙でも、メディア露出、劇場での活動、握手会など、
日常の活動に加えて、Google+上で行われたファンとの交流も
少なからず、票の動きに影響したと推測できる。
AKB48 選抜総選挙 Google+ 特設ページ

今回の選抜総選挙の開催中、Google+には、特設ページが用意された。
YouTubeと連動したLIVE放送で、TVのCM中にカットされた部分も全て放送し、
画面の右側では、順位の速報が流れていた。
そして、今回最も特筆すべきは、「みんなの感動+1 グラフ」だと考える。
従来のメディアが、基本的には、メディア側からの一方向な発信であるのに対し、
Google+を含む、ソーシャルメディアの場合は、
メディアとユーザーの間、更に、ユーザーとユーザーの間で、
リアルタイムに意見交流や情報共有が行われる。
今回、LIVE映像が流れる中、ユーザーはリアルタイムでコメントを行い、
感動した時に、Google+で「+1」をするという流れを構築した。
そして、そのユーザーが「+1」した動向を「感動指数」として、
グラフ化したものが、「みんなの感動+1 グラフ」である。
地デジでも同じ様な取り組みは可能であるが、
あくまでTVを見ているユーザーに留まる上に、情報の拡散は、
結局、PC・スマートフォン・タブレット等を活用したネットに依存するだろう。
今回のGoogle+の取り組みを考えると、
メディアは、「コンテンツを制作・配信する立場」という価値観よりも、
ユーザーと共に、「感動を共有する、場を創造する立場」という価値観が
大きく貢献したと、私は考える。
最後に
最近、涙もろいせいか、恥ずかしながら、
メンバーのスピーチを聞きながら、何回も泣いてしまった。
熱狂的なファンでもなく、日々の彼女たちの活動を追いかけていない
私ですら泣いたわけだから、今回のAKB48選抜総選挙が、
日本全国に感動を届けたことは、事実だと思う。
そして、その裏側には、Google+という、
新たなメディアの存在が確かに有り、
今回の取り組みは、その存在の意義を世の中へ伝えたことも事実だろう。