Home / ソーシャルメディア / コンプガチャとケイヒンとハンソク

コンプガチャとケイヒンとハンソク


コンプガチャとケイヒンとハンソク

コンプガチャの件で調べてみた
プロモーションを行う上で知っておきたい景品表示法


本日、読売新聞が発端となり、
テレビでもWEBでも話題になっていたコンプガチャ。

プロモーションを行う人間として、景品表示法は当然知っておくべき。
ただ、景品の金額的な部分は、ある程度把握していたが、
その他の詳細については、ほとんど知らなかったので、この機会に調べてみた。

私は、法律の専門家ではないが、消費者庁の書類を見る限り、以下の通り考えた。


コンプガチャが抵触すると疑われる「カード合わせ」


今回、コンプガチャが抵触すると疑われるのは、「カード合わせ」というものだ。

まず、前提として、

ガチャは、カプセル入りのおもちゃが出てくる自動販売機をイメージした商法で、1回数百円程度を払うとゲーム内で使うアイテムなどが当たる仕組み。事前にどんなアイテムが購入できるか分からず、くじのように偶然性に左右される。

 引用:読売新聞

まずこの時点で、「懸賞による景品類の提供」に該当することになり、
それに関する法律の制限の対象となる。

 参考:懸賞による景品類の提供に関する事項の制限(告示第1項)

次に、コンプガチャの仕組みである、

 購入できるアイテムのうち一定の組み合わせをそろえると、
 より希少なアイテム(レアアイテム)を獲得できる

ことから、この方法が、「懸賞による景品類の提供に関する事項の制限」の
告示第5項(カード合わせ)に抵触すると疑われるということだ。

5 前三項の規定にかかわらず、二以上の種類の文字、絵、符号等を表示した符票のうち、異なる種類の符票の特定の組合せを提示させる方法を用いた懸賞による景品類の提供は、してはならない。

 引用:懸賞による景品類の提供に関する事項の制限


カード合わせについて


その後、更に調べてみると、
「懸賞による景品類の提供に関する事項の制限」の運用基準が存在し、
それを見てみると、いくつかの場合は「カード合わせ」に該当しないと書いてある。

(1) 異なる種類の符票の特定の組合せの提示を求めるが、取引の相手方が
 商品を購入する際の選択によりその組合せを完成できる場合
 (カード合わせ以外の懸賞にも当たらないが、「一般消費者に対する景品類の
  提供に関する事項の制限」その他の告示の規制を受けることがある。)

(2) 一点券、二点券、五点券というように、異なる点数の表示されている符票を
 与え、合計が一定の点数に達すると、点数に応じて景品類を提供する場合
 (カード合わせには当たらないが、購入の際には、何点の券が入つているかが
  わからないようになっている場合は、懸賞の方法に当たる
  (本運用基準第1項(4)参照)。これがわかるようになつている場合は、
  「一般消費者に対する景品類の提供に関する事項の制限」その他の告示の
  規制を受けることがある。)

(3) 符票の種類は二以上であるが、異種類の符票の組合せではなく、
 同種類の符票を一定個数提示すれば景品類を提供する場合
 (カード合わせには当たらないが、購入の際にはいずれの種類の符票が
  入っているかがわからないようになつている場合は、懸賞の方法に当たる
  (本運用基準第1項(3)参照)。これがわかるようになつている場合は、
  「一般消費者に対する景品類の提供に関する事項の制限」その他の告示の
  規制を受けることがある。)

 引用:「懸賞による景品類の提供に関する事項の制限」の運用基準


これを読む限り、本運用基準第1項(4)を守った上で、
上記の(2)を適用すれば、引き続き運用が可能なのではないかと思った。

今回の場合、それぞれのアイテムに予め点数を付けておき、
現在行っている「特定の組み合わせ」ではなく、
「点数の合計」で景品をユーザーが得られるという方法だ。


確かに、現在行われている方法よりは、
ユーザーが簡単にレアアイテムを取得できるようになるため、
いずれにしろ、運用側の売上は減ってしまうだろう。

ちなみに、本運用基準第1項(4)とは以下の通りである。

すべての商品に景品類を添付するが、その価額に差等があり、購入の際には相手方
がその価額を判別できないようにしておく方法

 引用:「懸賞による景品類の提供に関する事項の制限」の運用基準


今回の教訓は、プロモーションを行うのは良いが、
法律の勉強もきちんとしないといけないということだ。

以下、消費者庁が作った比較的分かりやすいパンフレットの
PDFリンクを参考までにご紹介しておくので、ご覧頂ければ幸いだ。

 参考:よくわかる景品表示法と公正競争規約
    不当景品類及び不当表示防止法ガイドブック


A8.netが技術スタッフを募集中

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)