リーン・スタートアップという言葉をご存知でしょうか?
アメリカの起業家の造語ですが、LEANには、「傾き」「前のめり」という
意味の他に、「効率よく」「無駄を省いて」という意味があります。
すなわちリーン・スタートアップとは、
無駄を省いた、効率的なスタートアップ方式をさします。
リーン・スタートアップとは、高速PDCAである

様々な、概念図がでていますが、私は、このようにまとめてみました。
特筆すべき点は、①のアイデアから、②のデモ制作の流れです。
大企業では、①のアイデアから、②のデモ制作を飛ばして
紙の上で、改善を行い、比較検証し、開発に入ります。
これでは、資料集めに時間がかかりすぎてしまい、稟議が通った頃には、
他者が、新しいサービスが開始しているという事も発生します。
それでは、1つずつ見ていきましょう
①アイデア
課題を解決する「手段」としてのアイデアは、たくさん合ったほうが良いです。
例)
課題:医療問題
手段:
・SNSサイト
・Q&A方針
・ポータルサイト
確率が高い所から、デモ制作を行い、検証を繰り返していきます。
②デモ制作
デモ制作は、簡易ブログツール(CMS)のワードプレスで行います。
国内は、まだ少ないですが、ワードプレスのテンプレート(テーマ)は、
世界中のクリエイターが日夜追加しています。
世界最大級のテンプレートサイト「Template Monster」は、日本語化しているので便利です
③検証
実際に、デモ制作をしてみると、そのサービスを
「ユーザーが使うか?」どうかは、すぐに解ります。
判断の基準は、「自分なら、そのサービスを使うか?」で
考えて見ればよいです。
紙ベースで作られたアイデアは、9割が複雑です。
その複雑なアイデアを、いかにユーザーに使ってもらえるか考えましょう
知人や友人にプレゼンテーションを行い、
フィードバックをもらうことも大切です。
④改善
ここでは、デモで作ったサイトを改善しても良いですし
新しい手段、例えば、SNSからQ&Aに切り替えるても構いません。
とにかくユーザーに使ってもらえるサービスになるように、
①ー④を繰り返しましょう
⑤再検証
デモ制作を経て、サービスや技術の方向性が明確になって
はじめて、再検証を行います。
市場ニーズにあっているか、競合との比較など、入念に事業計画書を
練り上げていくと良いと思います。
その際には、なるべく、10年以上の長期的なプランを
数字ベースで、たてましょう。
大局を見据えることで、現在にやるべきことが見えてきます。
また、次の開発で、いつまでに何をどれくらいの費用でやるべきかが明確になります。
⑥開発
ここまで来ると、「最小限」のスタートで何をやるべきかが明確です。
まさか開発費を800万円かけて、プロジェクトチーム3名〜等で始める必要もありません。
「誰に」
「何を」
「どのようにして」
提供するべきなのか、明確に見えているはずです。
それらを細分化して、小さな成功を積み重ねていけば良いです。
重要:リーン・スタートアップを止めない
サービスを開発しはじめた後も、細かい機能などの高速PDCAサイクルは重要です。ライバルは、常に、PDCAを繰り返し、顧客のニーズに寄り添うために進んでいると考えましょう。リーン・スタートアップは、大企業では、出来ないことです。
予定調和や合意形成がない、小さな企業やスタートアップだからこそできる
武器
と考えます。当社では、リーン・スタートアップ方式で、
サイトのPDCAを行い、売上アップを実現しております。
是非、中小企業の皆様にも会社に取り入れてほしい手法です。
リーン・スタートアップ ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす
エリック・リース 日経BP社
ようやく私も買いました。焦。
【参考】
http://d.hatena.ne.jp/a_kimura/20120521/1337619460
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20120413/230926/?rt=nocnt http://matome.naver.jp/odai/2131171854325173701